【十勝・帯広】運動が得意な子ほど要注意?「簡単にできる」が成長を止めることもある

「うちの子、運動は得意な方だと思います」

走れば速い。

ボールを使っても上手。

新しい運動を見せても、すぐできる。

運動が苦手な子については、

「どうやったらできるようになる?」

「どんな練習をしたらいい?」

と考える機会が多いと思います。

では反対に、

すでに運動が得意な子には、何が必要なのでしょうか?

実はATHBASEで子どもたちを見ていると、

「できる子だから、そのままで大丈夫」

とも限らないと感じます。

今回は少し視点を変えて、

“できる子を、さらに伸ばすために大切なこと”

について考えてみます。


ある日の運動教室で

新しい運動を説明します。

「まずは、こんな感じでやってみよう!」

すると、

1回目からできる子がいます。

「できた!」

すごい。

では、次は?

同じことをもう一回。

またできる。

もう一回。

またできる。

もちろん反復することも大切です。

でも、その子にとってその運動がすでに簡単だったら、

同じことを繰り返すだけでは、十分な“挑戦”になっていないかもしれません。

そこでATHBASEでは、

少しだけ条件を変えることがあります。

「じゃあ次は、反対側でできる?」

「もっとゆっくりできる?」

「ここで一回止まれる?」

「今度はボールを持ちながらやってみようか」

すると、

さっきまで簡単そうだった表情が変わります。

「え、難しい!」

そして、

もう一度挑戦する。

僕は、この瞬間がすごく好きです。


「できる」と「自由に使える」は違う

例えば片脚立ち。

10秒立てた。

「できた!」

では、

目線を変えたら?

手を動かしたら?

ボールを受けながらなら?

片脚で着地した直後なら?

条件が変わると、急に難しくなることがあります。

これは、

「本当はできていなかった」

という意味ではありません。

一つの条件ではできる。でも、違う状況ではまだ難しい。

ということです。

スポーツでは毎回同じ状況になることはありません。

相手がいる。

ボールが動く。

身体の向きが違う。

スピードが違う。

疲れている。

予想していなかったことが起きる。

だからこそ、

一つの動きを「できる」だけでなく、状況に合わせて使えること

も大切になります。


「もっと難しくする」だけでもない

ここで注意したいことがあります。

できる子には、

「もっと難しいことをやらせればいい」

というわけでもありません。

高さをどんどん上げる。

回数を増やす。

重いものを持たせる。

速くする。

複雑にする。

これだけでは、

単なる「高難度チャレンジ」になってしまうことがあります。

ATHBASEで考えたいのは、

難易度を上げることではなく、その子に新しい経験をつくること。

例えば、

速くできる子なら、あえてゆっくり。

右が得意なら左。

前に進めるなら後ろ。

力強くできるなら、今度は力加減を変える。

一人でできるなら、相手に合わせる。

同じ運動でも、条件を少し変えるだけで身体への問いかけは変わります。


「速く」だけじゃなく「遅く」できる?

これは意外と面白いチェックです。

子どもに、

「もっと速く!」

と言うことは多いですよね。

では、

「できるだけゆっくりやってみよう」

と言ったらどうでしょう?

例えばスクワット。

素早くしゃがんで立つことはできる。

でも、

5秒かけてゆっくりしゃがむ。

途中で止まる。

そしてゆっくり戻る。

これだけで難しくなる子もいます。

ジャンプも同じです。

高く跳べる。

では、

音を立てずに着地できる?

着地して3秒止まれる?

狙った場所に着地できる?

「できる動き」の条件を変えることで、

身体をコントロールする別の能力

が見えてきます。


得意なことばかりやっていない?

運動が得意な子ほど、

自分の得意な動きを選びやすいこともあります。

サッカーが得意だからサッカー。

走るのが速いから走る。

ボールが得意だからボール遊び。

もちろん、好きなことをたくさんやるのは素晴らしいことです。

でも成長期には、

まだ得意ではない動きに出会う経験

も大切にしたいと思っています。

ぶら下がる。

回る。

支える。

転がる。

跳ぶ。

投げる。

捕る。

バランスを取る。

リズムを変える。

身体の使い方はたくさんあります。

競技ではあまり経験しない動きが、

別の場面で身体の「引き出し」になることもあります。


「できない」に出会うことは悪いことではない

運動が得意な子は、

周囲から

「すごい!」

「上手!」

「速い!」

と言われる経験も多いかもしれません。

だからこそ、

できないことに出会ったとき、

「できない自分」が嫌になることもあります。

1回やってできなかった。

「もういい。」

難しそうだから最初からやらない。

失敗したくない。

そんな反応が出ることもあります。

でも僕たちは、

できないことに出会うこと自体は、悪いことではない

と思っています。

むしろ、

「どうやったらできるかな?」

「もう一回やってみよう」

と考える経験は、とても大切です。


ATHBASEが増やしたいのは「成功」だけではない

もちろん、

「できた!」

は大切です。

ATHBASEでも、子どもたちの「できた!」を増やしたいと思っています。

でも、

成功だけを並べたいわけではありません。

できなかった。

↓

考えた。

↓

少し変えてみた。

↓

もう一回やった。

↓

さっきよりできた。

↓

「もう一回!」

この過程そのものを大切にしたい。

だから、

「できた!」の前にある「やってみる!」

もATHBASEでは大切にしています。


すぐに答えを教えないこともある

例えば、ある動きがうまくできない。

そんなとき、

コーチがすぐに

「足をここに置いて」

「手はこうして」

「身体をこう動かして」

と全部教えれば、早くできるかもしれません。

でも、ときにはあえて、

「どうしたらできそう?」

と聞くことがあります。

もう一回やってみる。

失敗する。

違う方法を試す。

友達を見る。

またやってみる。

そして、

「あ、分かった!」

となる。

正解を早く教えることだけが、指導ではない。

自分で考えて身体を動かす時間も、子どもたちに残したいと思っています。


できる子にも「その子に合った課題」が必要

同じクラスに、

初めてその運動をする子と、

簡単にできる子がいる。

だからといって、

全員がまったく同じことを、同じ難易度でやる必要はありません。

基本の運動はみんなで行いながら、

ある子には少し簡単に。

ある子には別の条件を追加する。

ある子には違うやり方を考えてもらう。

全員で運動する。でも、一人ひとりを見る。

これはATHBASEスポーツ教室で大切にしている考え方の一つです。


「できるから大丈夫」ではなく、「次は何に挑戦する?」

運動が苦手な子には、

できるようになるためのステップが必要です。

そして、

運動が得意な子にも、

次の挑戦が必要です。

できることを褒める。

それも大切。

でも、

「すごいね!」

だけで終わらず、

「じゃあ、こんなのはどう?」

と次の世界を見せてあげる。

すると、

簡単にできていた子が、

「えー!むずかしい!」

と言いながら笑います。

そして、

何度も挑戦する。

僕は、

その表情こそ、子どもが伸びている瞬間の一つだと思っています。


「できる子」をつくるのではなく、「挑戦できる子」へ

子どもの頃に、

何でも完璧にできる必要はありません。

むしろ、

できないことに出会って、

考えて、

試して、

失敗して、

またやってみる。

そんな経験をたくさんしてほしい。

なぜなら、

スポーツでも、

勉強でも、

仕事でも、

人生でも、

これから先、初めて経験することはたくさんあるからです。

今できるかどうかだけではなく、

できないことに出会ったとき、

「やってみよう」と思えるか。

ATHBASEスポーツ教室が増やしたいのは、

ただ運動が上手な子だけではありません。

挑戦できる人を増やす。

そのために、

できない子には「できそう」を。

できる子には「次の挑戦」を。

これからも十勝・帯広の子どもたち一人ひとりに合わせた運動環境をつくっていきたいと思います。


ATHBASEスポーツ教室
北海道帯広市西13条北5丁目1番地12

年少から中高生まで、成長段階や運動経験に合わせたクラスを実施しています。

理学療法士・認定スクールトレーナーの視点を活かし、走る・跳ぶ・投げる・支える・バランスを取るなど、多様な運動経験を通して「できた!」と「やってみたい!」を育てます。

ATHBASEスポーツ教室 – 十勝・帯広で【挑戦】と【成長】を育む運動教室

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