
足が速い。
身体が強い。
ボールを上手に扱える。
試合で活躍している。
子どもがスポーツをしていれば、やっぱり「今、上手くできていること」は嬉しいものです。
もちろん僕たちも、子どもができなかったことをできるようになった瞬間は嬉しいです。
でも、ATHBASEスポーツ教室で子どもたちを見ていると、もう一つ考えることがあります。
「この子が中学生、高校生になったとき、この身体をどう使っているだろう?」
ということです。
小学生の今だけを見れば、足が速い。
身体も大きい。
競技も上手い。
でも、子どもの身体はこれから大きく変わります。
だから僕たちが目指したいのは、
「今すごい子」をつくることだけではありません。
成長して身体が変わっても、その身体を自分で扱える。
そんな土台を子どものうちにつくっていきたいと思っています。
小学生の身体のまま、中学生になるわけではない
当たり前ですが、
小学6年生の身体のまま中学生になるわけではありません。
身長が伸びる。
体重が増える。
手脚が長くなる。
筋力が変化する。
出せるスピードやパワーも変わっていく。
そして、その変化が起こる時期も一人ひとり違います。
同じ小学6年生でも、
すでに大きく成長している子もいれば、これから大きく変わっていく子もいます。
だから、今の運動能力だけを見て、
「この子は運動が得意」
「この子は運動が苦手」
と将来まで決めることはできません。
子どもの身体は、これから変わる身体です。
身体が大きくなれば、出せる力も変わる
例えば、ジャンプ。
小学生のときより身体が成長し、筋力やパワーが高まれば、より大きな力を出せるようになっていきます。
走るスピードも変わります。
キックの強さも変わる。
ボールを投げる力も変わる。
スポーツ選手としては、とても大切な成長です。
でも、ここで考えたいことがあります。
大きな力を「出せること」と、その力を「扱えること」は同じでしょうか?
例えば高く跳べるようになった。
でも、着地したときに身体をコントロールできない。
速く走れるようになった。
でも、そこから上手く減速できない。
強く踏み込めるようになった。
でも、片脚で身体を支えきれない。
出せる力が大きくなるからこそ、
その力を受け止め、コントロールし、次の動きへつなげる能力
も必要になってきます。
「アクセル」だけではスポーツはできない
車で考えると分かりやすいかもしれません。
どんどん速く走れるエンジンがある。
でも、
ブレーキが弱い。
ハンドル操作が上手くできない。
それでは安心してスピードを出せません。
スポーツでも少し似ています。
速く走る。
高く跳ぶ。
強く蹴る。
遠くへ投げる。
こうした「力を出す能力」はもちろん重要です。
でも同時に、
止まる。
減速する。
着地する。
バランスを取る。
方向を変える。
力を受け止める。
こうした能力も必要です。
ATHBASEでは、
「どれだけ力を出せるか」だけではなく、「出した力をどれだけ扱えるか」
も大切にしています。
「止まる」は地味だけど、とても大切
子どもの運動を見ると、
「速く走る」
「高く跳ぶ」
「遠くに投げる」
といった能力は分かりやすいですよね。
一方で、
「上手に止まれる」
という能力は、それほど目立ちません。
でもスポーツでは、とても頻繁に使います。
サッカーなら、
走って相手に近づく。
減速する。
方向を変える。
また加速する。
バスケットボールなら、
走る。
ストップする。
切り返す。
ジャンプする。
着地する。
野球でも、
走塁で加速してベース付近で身体をコントロールしたり、守備で素早く動いたあとに姿勢を整えて送球したりします。
つまり、
加速する能力と同じくらい、減速する能力もスポーツを支えています。
だからATHBASEでは、
走るだけではなく、
止まる。
着地する。
切り返す。
という運動も大切にしています。
「身体が大きい=身体を上手に使える」ではない
成長期になると、急に身長が伸びる子もいます。
身体が大きくなると、
「強くなった」
「スポーツ選手らしい身体になってきた」
と感じることがあります。
もちろん、身体の成長は大きな武器になります。
でも、
身体が大きくなったことと、その身体を上手に使えることは別です。
手脚の長さが変われば、
それまでとは身体の感覚も変わります。
重心の位置や身体のバランスも変化します。
だからこそ、
成長している時期にも、
走る。
跳ぶ。
支える。
止まる。
方向を変える。
身体をひねる。
いろいろな動きを経験しながら、
「今の自分の身体」を使う経験
を積んでいくことが大切だと考えています。
「身体を強くする」=筋肉をつけるだけではない
「中学生になるから身体を強くしたい」
という相談もあります。
そこで筋力トレーニングを思い浮かべる人も多いと思います。
もちろん、適切に行われる筋力トレーニングは、成長期の子どもにとっても身体づくりの選択肢の一つです。
でも、
身体を強くする=筋肉をつける
だけではありません。
自分の身体を支える。
片脚でもバランスを取る。
力を受け止める。
身体をひねる。
姿勢を変える。
素早く方向転換する。
そして必要な瞬間に力を出す。
こうした能力も含めて、
「自分の身体を扱えること」
が重要です。
小学生のうちに、競技だけ上手くなればいい?
サッカーをしているなら、サッカー。
野球なら、野球。
バスケットボールなら、バスケットボール。
もちろん、競技が上手くなるためには、その競技を練習する必要があります。
でも、子どもの身体づくりという視点では、
競技だけでは経験しにくい動き
にも触れてほしいと思っています。
例えば、
普段とは違う方向へ動く。
転がる。
這う。
登る。
片脚で支える。
いろいろな種類のボールを投げる。
さまざまな高さから着地する。
違うリズムで身体を動かす。
こうした経験は、直接サッカーのシュートや野球のバッティングを練習しているわけではありません。
でも、
身体の「使い方の選択肢」を増やす経験
になります。
「今使う動き」だけではなく、「これから使える動き」を増やす
僕は子どもの運動を、
「今すぐ競技に役立つか?」
だけで考えないようにしています。
今は使わない動きでも、
身体を支える経験。
バランスを崩して立て直す経験。
違う方向へ動く経験。
タイミングを合わせる経験。
力加減を変える経験。
いろいろな経験が、
将来、新しい動きを覚えるときの材料になるかもしれません。
子どもの身体には、
いろいろな動きを経験できる時間があります。
だからこそ、早い段階から一つの動きだけに限定せず、さまざまな運動に触れてほしいと思っています。
「今活躍している子」にも必要な身体づくり
ここは、とても大切です。
身体づくりは、
運動が苦手な子だけのものではありません。
今すでにスポーツで活躍している子にも必要です。
むしろ、
足が速い。
ジャンプ力がある。
身体が強い。
競技レベルが高い。
そんな子ほど、これからカテゴリーが上がると、さらに高いスピードやパワーが求められます。
小学生から中学生へ。
中学生から高校生へ。
相手も速くなる。
身体も大きくなる。
競技の強度も高くなる。
だから、
今の能力だけに頼るのではなく、次のステージでも使える身体を準備しておく。
そんな考え方も大切です。
「今できない子」にも時間がある
そして反対に、
今はまだ足が速くない。
身体が小さい。
動きがぎこちない。
競技で目立っていない。
そんな子にも伝えたいことがあります。
今の姿が、その子の完成形ではありません。
成長するタイミングも違います。
これまで経験してきた運動も違います。
今はできない動きでも、経験を重ねることで変わっていく可能性があります。
だから、
周りの子と比べて、
「自分は運動が苦手なんだ」
と早く決めてほしくありません。
今できないなら、
少し簡単なところから始めればいい。
一つできたら、次へ進めばいい。
ATHBASEが「いろいろな運動」をする理由
ATHBASEスポーツ教室では、
走ることだけ。
筋力トレーニングだけ。
体幹だけ。
一つの競技だけ。
ではなく、
いろいろな身体の使い方を経験します。
それは、
「何でも上手にできる子」をつくりたいからではありません。
これから身体が成長したときに、
新しい動きに挑戦できる。
競技が変わっても身体を使える。
身体が大きくなっても、自分でコントロールできる。
そんな土台をつくりたいからです。
小学生→中学生で、競技環境も大きく変わる
特に小学6年生から中学生になる時期は、大きな変化があります。
身体が成長するだけではありません。
競技によっては、
コートやフィールドの広さ。
ボールの大きさ。
試合時間。
練習量。
相手の身体の大きさ。
プレースピード。
求められる戦術。
さまざまなものが変わっていきます。
そして中学生から高校生になれば、さらに強度が上がります。
だから、
次のカテゴリーに入ってから慌てて身体づくりを始めるのではなく、その前から少しずつ準備する。
ATHBASEでは、そんな視点も持って子どもたちを見ています。
「春になってから」ではなく「春までに」
秋から冬にかけて競技シーズンが落ち着く子にとっては、身体づくりに取り組みやすい時期でもあります。
試合中心だった時期から少し離れて、
自分の身体そのものに目を向ける。
走る。
跳ぶ。
止まる。
支える。
方向を変える。
力を出す。
力を受ける。
いろいろな身体の使い方を経験する。
そして春、新しい学年やカテゴリーに進む。
だからATHBASEでは、
「春になってから」ではなく、「春までに」。
という考え方も大切にしています。
今の結果だけでは、子どもの未来は分からない
ジュニア年代では、今の競技成績や身体能力が目立ちやすいものです。
でも、
子どもの成長は一直線ではありません。
早く成長する子もいる。
ゆっくり成長する子もいる。
途中で急に伸びる子もいる。
競技を変えて才能を発揮する子もいる。
だから僕たち大人が、
今の結果だけで、その子の可能性を狭めないこと。
これはすごく大切だと思っています。
ATHBASEがつくりたいのは「その先につながる身体」
足を速くしたい。
ジャンプ力を上げたい。
スポーツが上手くなりたい。
もちろん、それも大切です。
でもATHBASEが子どもたちと運動するとき、
そのもう少し先を見ています。
小学生から中学生へ。
中学生から高校生へ。
そして、その先へ。
身体は変わっていきます。
競技も変わるかもしれません。
求められる能力も変わります。
だから、
今だけ上手く動ける身体ではなく、変化した身体でも自分で扱える身体を育てたい。
「今すごい」より、「これから伸びていける」
子どもの身体は完成形ではありません。
だからこそ、
今できることだけで評価しない。
今できないことだけで諦めない。
速く走る。
高く跳ぶ。
強く投げる。
それと同時に、
止まる。
支える。
受け止める。
バランスを取る。
方向を変える。
そして、いろいろな動きに挑戦する。
そうやって少しずつ、
自分の身体を使える範囲を広げていく。
僕たちが見たいのは、
「今日、一番できた子」だけではありません。
半年後、1年後、その先にどう成長していくのか。
そのために今、何を経験しておくといいのか。
ATHBASEスポーツ教室は、これからも十勝・帯広の子どもたちの「今」だけではなく、その先の成長につながる身体づくりを大切にしていきます。
今すごい子をつくることがゴールじゃない。
成長しても、自分の身体を使える子へ。
そのための経験を、子どもの今につくっていきたいと思います。
ATHBASEスポーツ教室
北海道帯広市西13条北5丁目1番地12
幼児・小学生・中学生・高校生まで、年齢や成長段階に合わせた運動・身体づくりを行っています。