
こんにちは!北海道帯広市にあるATHBASEスポーツ教室の河江将司です。
私たちは、子どもたち一人ひとりの『動きの土台』を育てる教室として、日々子どもたちと向き合っています。
こんなお悩みはありませんか?
- 「鉛筆をすごく強く握ってしまいます。」
- 「ボールを思い切り投げすぎてしまいます。」
- 「友達を押す力が強すぎることがあります。」
- 「すぐ物にぶつかります。」
- 「文字を書くのが苦手です。」
- 「靴を履くのに時間がかかります。」
一見すると、それぞれ別の悩みに思えるかもしれません。
しかし、その背景には「固有受容覚(こゆうじゅようかく)」という感覚が関係していることがあります。
今回は、子どもの運動能力だけでなく、字を書くことや日常生活にも大きく関わる「固有受容覚」について、理学療法士の視点から分かりやすく解説します。
固有受容覚とは?
固有受容覚とは、
「自分の身体が今どこにあり、どのくらい力を入れているのかを感じる感覚」
です。
筋肉や腱、関節にはたくさんのセンサーがあります。
そのセンサーが、
「腕がどこまで上がっている」
「今、強く握っている」
「足が曲がっている」
という情報を脳へ伝えています。
つまり固有受容覚は、
”身体の位置や力加減を教えてくれる”身体の地図”のような感覚です。
実は毎日使っている感覚
固有受容覚は、特別な運動をするときだけ働くものではありません。
例えば、
- コップを持つ
- 箸を使う
- ボタンを留める
- 靴を履く
- 階段を上る
- ドアを開ける
- 鉛筆を持つ
私たちは毎日、無意識のうちに固有受容覚を使っています。
もしこの感覚がなければ、
コップを強く握りすぎたり、
鉛筆を落としてしまったり、
歩くことさえ難しくなってしまいます。
固有受容覚が育つとどんな力につながる?
固有受容覚は、子どもの成長に欠かせない感覚です。
力加減を調整する力
ボールを優しく投げる。
クレヨンでちょうど良い力で描く。
お友達と手をつなぐ。
すべて「どれくらいの力を使うか」を調整しています。
姿勢を保つ力
身体を支えるためには、
筋肉が絶えず小さな調整をしています。
その調整を助けているのが固有受容覚です。
手先の器用さ
文字を書く。
ハサミを使う。
折り紙を折る。
お箸を使う。
これらも固有受容覚が大きく関わっています。
スポーツの上達
サッカーでボールを止める。
野球でバットを振る。
バスケットボールでシュートを打つ。
どのスポーツでも、
身体を思い通りに動かすためには固有受容覚が欠かせません。
こんな様子はありませんか?
もちろん、これだけで固有受容覚に課題があるとは言えません。
しかし、こんな姿が見られることがあります。
力加減が難しい
・鉛筆の芯がよく折れる
・消しゴムを強くこすりすぎる
・ボールを投げる力が極端
・友達を押す力が強い
字を書くのが苦手
文字が大きすぎる。
小さすぎる。
筆圧が強すぎる。
弱すぎる。
書くことに疲れやすい。
こうした背景に、手や指をコントロールする感覚が影響していることがあります。
よく物にぶつかる
机の角にぶつかる。
ドアに肩を当てる。
人との距離が近くなりすぎる。
これは、自分の身体の位置を把握する感覚が未熟なことも一つの要因として考えられます。
動きがぎこちない
靴を履く。
服を着る。
ボールをキャッチする。
ジャンプする。
動きがぎこちなく見える子もいます。
固有受容覚は遊びの中で育つ
固有受容覚は、
筋肉や関節に適度な刺激が入る遊びで育ちます。
例えば、
- クマ歩き
- ワニ歩き
- カエルジャンプ
- 雑巾がけ
- 綱引き
- 鉄棒
- 雲梯(うんてい)
- ボール運び
- マット運動
- 段ボール運び
これらは筋肉や関節に心地よい刺激が入り、固有受容覚をたくさん使います。
特別なトレーニングではなく、「楽しく遊ぶこと」が何より大切です。
前庭覚との違いは?
前回の記事で紹介した「前庭覚」と混同されることがあります。
簡単に言うと、
前庭覚は、
身体の傾きや回転、スピードを感じる感覚。
一方、
固有受容覚は、
身体の位置や力加減を感じる感覚です。
例えば、
ブランコでは前庭覚をたくさん使います。
鉄棒やクマ歩きでは、固有受容覚もたくさん働きます。
どちらも大切で、お互いに協力しながら身体をコントロールしています。
ATHBASEスポーツ教室が固有受容覚を大切にする理由
大切なのは、身体を思い通りに使えること。
そのために、
押す。
引く。
支える。
ぶら下がる。
運ぶ。
くぐる。
登る。
こうした動きをたくさん取り入れています。
自然に筋肉や関節へ刺激が入り、固有受容覚が育っていきます。
そして、その経験が力加減や姿勢、運動能力へとつながっていきます。
まとめ
固有受容覚とは、
身体の位置や力加減を感じるための大切な感覚です。
この感覚が育つことで、
- 力加減
- 姿勢
- 手先の器用さ
- 書字
- スポーツ
- 日常生活
など、さまざまな場面で身体を思い通りに使えるようになります。
もちろん、「字を書くのが苦手」「力加減が難しい」といった姿が、すべて固有受容覚だけで説明できるわけではありません。
子どもの発達には、経験や環境、筋力、視覚など、多くの要因が関わります。
だからこそ大切なのは、
「できないこと」ではなく、「なぜ難しいのか」を考えること。
その視点が、子どもの成長を支える第一歩になります。
ATHBASEスポーツ教室では、一人ひとりの発達に合わせながら、遊びを通して身体を動かす楽しさを伝えています。
「運動を好きになってほしい」
「自信をつけてほしい」
そんな思いをお持ちの方は、ぜひ一度体験教室へお越しください。
お子さんの「できた!」を、一緒に増やしていきましょう。
次回予告
明日は、
「触覚とは?靴下を嫌がる・砂遊びが苦手…その理由を理学療法士が解説」
についてお話しします。
「触られるのを嫌がる」「服のタグが気になる」「泥遊びを嫌がる」など、一見わがままに見える行動も、実は触覚の感じ方が関係していることがあります。
保護者の方が今日から子どもの見方を変えられる内容をお届けします。
ATHBASEスポーツ教室 代表 河江 将司
(理学療法士 / 認定スクールトレーナー)
ATHBASEスポーツ教室 公式LINEはこちらから↓↓
