
「頭では分かっているのに、身体がその通りに動かない」
子どもたちの運動を見ていると、そんな場面があります。
例えば、
「右手を上げて、左足を出して」
と言われた瞬間に止まってしまう。
後ろ向きになると急に動きにくくなる。
自分ではまっすぐ立っているつもりなのに傾いている。
狭い場所を通ると身体をぶつける。
これは単純に、
「筋力がないから」
だけでは説明できません。
そこで今回考えたいのが、
自分の身体をどう認識しているか
という視点です。
自分の身体が「どこにあるか」
私たちは普段、いちいち足元を見なくても歩けます。
目を閉じても、自分の手が上にあるのか下にあるのか、ある程度分かります。
これは身体から入ってくるさまざまな感覚を使いながら、
「自分の身体が今どうなっているのか」
を脳が把握しているからです。
子どもたちは、さまざまな動きを経験しながら、この身体感覚を育てていきます。
だからこそ、子どもの運動を
「筋肉を鍛える」
だけで考えるのはもったいないとATHBASEでは考えています。
登る・くぐる・転がるには意味がある
例えば、トンネルをくぐる。
身体を低くしなければぶつかります。
狭い場所を通る。
自分の身体の幅を考える必要があります。
鉄棒にぶら下がる。
普段とは違う位置関係で身体を感じます。
転がる。
上下左右の感覚が大きく変わります。
片足で立つ。
身体の傾きを細かく調整します。
一見するとただ遊んでいるような動きですが、
自分の身体をさまざまな状況で使う経験
になっています。
「基本動作」は複雑な運動の材料になる
Fundamental Movement Skillsは、より複雑な遊びやスポーツ動作につながる基礎的な動作として位置づけられています。
そして幼児期の運動プログラムをまとめた研究では、走る、跳ぶ、蹴る、捕る、投げる、バランスなど、複数の基本的運動スキルへの効果が報告されています。
ここで大切なのは、
一つだけ上手にすることではありません。
前へ。
後ろへ。
横へ。
高く。
低く。
速く。
ゆっくり。
身体を小さく。
身体を大きく。
いろいろな条件で身体を動かしてみる。
そうした経験が、身体操作の引き出しを増やしていきます。
ATHBASEが「身体の使い方」を大切にする理由
ATHBASEスポーツ教室では、ホームページでも、
テクニックだけではなく、すべての土台となる「身体の使い方」を重視する
と掲げています。
それは、特定のスポーツだけが上手になればいいと考えていないからです。
サッカーを始めても。
野球を始めても。
バスケットボールを始めても。
スキーをしても。
スケートをしても。
初めて見るスポーツに出会っても。
「自分の身体をこう使えばいいのかな?」
と試せる身体を育てておきたい。
十勝には季節によってさまざまなスポーツや身体活動を経験できる環境があります。
だからこそ、子どもの時期には一つの「正解の動き」だけではなく、たくさんの身体の使い方を経験してほしいと思っています。
身体の「引き出し」を増やそう
運動能力を、
「足が速い」
「ジャンプが高い」
「ボールを投げられる」
だけで判断しない。
自分の身体を感じる。
状況に合わせる。
動きを変える。
初めての動きに挑戦する。
そんな力も、子どもの身体づくりでは大切です。
ATHBASEスポーツ教室では、これからも十勝・帯広の子どもたちに、
たくさんの動きと出会える場所
をつくっていきます。
ATHBASE 代表 河江 将司 (理学療法士 / 認定スクールトレーナー)
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