
こんにちは!北海道帯広市にあるATHBASEスポーツ教室の河江将司です。
私たちは、子どもたち一人ひとりの『動きの土台』を育てる教室として、日々子どもたちと向き合っています。
保護者の方から、とても多い相談があります。
「うちの子、じっと座っていられないんです。」
「先生から『落ち着きがありません』と言われました。」
「集中力がないのではないかと心配です。」
「家ではずっと動き回っています。」
このような話を聞くと、多くの方は
「うちの子は落ち着きがない性格なのかな?」
「しつけが足りなかったのかな?」
と不安になります。
でも、私は理学療法士として、そして多くの子どもたちと関わる中で、まずお伝えしたいことがあります。
「落ち着きがない」という行動だけで、その子を判断しないでほしい。
実は、その背景には「感覚の受け取り方」や「身体の使い方」が関係していることがあります。
今回は、感覚統合という視点から、「落ち着きがない子ども」の見方についてお話しします。
「落ち着きがない」は結果であって原因ではない
まず知っていただきたいのは、
「落ち着きがない」は原因ではなく、行動として表れている結果だということです。
例えば、
・椅子に座っていても体が動いてしまう
・授業中に立ち歩いてしまう
・常に手足を動かしている
・待つことが苦手
・すぐ走り出してしまう
こうした姿だけを見ると、「落ち着きがない子」と見えてしまいます。
しかし、その行動の背景にはさまざまな理由があります。
睡眠不足かもしれません。
緊張しているのかもしれません。
環境が合っていないのかもしれません。
そして、その理由の一つとして感覚統合の特徴が関わっている場合もあります。
感覚統合とは「脳の交通整理」
前回の記事でもお伝えしましたが、感覚統合とは、
「脳が感覚を整理し、適切な行動につなげる力」
のことです。
私たちの脳には、
・目からの情報
・耳からの情報
・身体の傾き
・筋肉や関節からの情報
など、たくさんの情報が入ってきます。
脳は、その中から
「今必要な情報」
「今は気にしなくていい情報」
を整理しています。
もし、この整理がうまくいかないと、
周りの音が全部気になったり、
身体を動かしていないと落ち着かなかったりすることがあります。
なぜ身体を動かすの?
保護者の方から、
「どうしてずっと動いているのでしょう?」
という質問を受けることがあります。
実は、
身体を動かすことで、自分自身の感覚を調整している子もいます。
例えば、
椅子を揺らす。
足をブラブラする。
ジャンプしたがる。
くるくる回る。
走り回る。
これらは「ふざけている」のではなく、
身体から感覚を得ようとしている行動の可能性があります。
もちろん、すべての子どもに当てはまるわけではありません。
しかし、「どうしてこの行動をしているのだろう?」という視点を持つことは、とても大切です。
「前庭覚」と「固有受容覚」が関係することも
以前の記事で紹介した8つの感覚の中でも、
特に
前庭覚
固有受容覚
は姿勢や身体の安定に深く関わっています。
前庭覚は、
身体の傾きやスピード、バランスを感じる感覚。
固有受容覚は、
筋肉や関節から身体の位置や力加減を感じる感覚です。
この2つの感覚をたくさん使う遊びは、
子どもの身体づくりにとても大切です。
「静かにしなさい」だけでは解決しない
もちろん、ルールを守ることは大切です。
でも、
「静かに!」
「座って!」
「動かない!」
だけでは、根本的な解決にならないことがあります。
大切なのは、
身体を十分に動かせる時間があるか。
感覚を使った遊びを経験できているか。
そうした環境づくりも必要です。
家庭でできるおすすめの遊び
特別な道具は必要ありません。
おすすめは、
・鬼ごっこ
・ブランコ
・ジャングルジム
・平均台遊び
・クマ歩き
・ワニ歩き
・ボール遊び
・雑巾がけ
・マットでゴロゴロ転がる
これらは楽しみながら前庭覚や固有受容覚をたくさん使うことができます。
子どもにとって遊びは「勉強」です。
夢中になって遊ぶ時間こそが、身体と脳を育てる時間になります。
ATHBASEスポーツ教室が大切にしていること
「この子はどんな感覚を必要としているのだろう?」
という視点で子どもたちと関わることを大切にしています。
だからこそ、
走る。
跳ぶ。
回る。
くぐる。
転がる。
登る。
投げる。
キャッチする。
遊ぶ。
こうしたさまざまな動きを通して、子どもたち一人ひとりの「動きの土台」を育てています。
まとめ
「落ち着きがない」という姿だけでは、その子のすべては分かりません。
背景には、
感覚の受け取り方や身体の使い方など、さまざまな要因が関わっていることがあります。
もちろん、すべてが感覚統合で説明できるわけではありません。
だからこそ大切なのは、
「困った行動」ではなく、「困っている理由」に目を向けること。
その視点を持つだけで、子どもへの関わり方は大きく変わります。
ATHBASEスポーツ教室では、一人ひとりの発達に合わせながら、「できた!」という成功体験を積み重ね、自信や挑戦する気持ちを育てることを大切にしています。
「うちの子、運動が苦手かも…」
「身体の使い方が気になる…」
そんな方は、ぜひ一度体験教室へお越しください。
一緒に、お子さんの「できる!」を増やしていきましょう。
次回予告
明日は、
「運動神経がいい子は何が違う?感覚統合と7つのコーディネーション能力の関係」
についてお話しします。
感覚統合とコーディネーション能力がどのようにつながり、子どもの運動能力を育てていくのかを、ATHBASE独自の視点で分かりやすく解説します。
ATHBASEスポーツ教室 代表 河江 将司
(理学療法士 / 認定スクールトレーナー)
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