
こんにちは。ATHBASEスポーツ教室の河江将司です。
「運動神経がいい子って、生まれつきですよね?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。もちろん、生まれ持った身体の特徴はあります。
しかし、最新の発達研究や運動学習の考え方では、運動神経は経験によって大きく伸ばせる能力だと考えられています。
そして、運動神経が良い子どもたちには、ある共通した特徴があります。
それは…
「真似をすることがとても上手」
ということです。
今日は、その理由についてお話しします。
真似が上手な子は何が違うの?
子どもは大人や友達の動きを見て学びます。
この「真似」は、とても高度な脳の働きです。
実は、
運動神経が良い子は、
ただ見ているだけではありません。
頭の中で
「こんな動きかな?」
とイメージし、
すぐ身体で再現しています。
この力には大きく3つの要素があります。
① インプットの正確さ(視覚)
まずは、
相手の動きを正しく見る力。
例えば、
ジャンプ一つでも
・腕はどう振っている?
・膝はどれくらい曲がる?
・どこに着地している?
こんな情報を自然に集めています。
この能力は
「観察する力」
とも言えます。
② アウトプットの速さ(神経回路)
見た情報を、
今度は自分の身体で再現します。
これが
アウトプット。
脳から筋肉への神経伝達がスムーズな子ほど、
動きをすぐ再現できます。
運動が得意な子ほど
「一回見ただけでできる」
ことがあります。
これはセンスだけではなく、
神経回路がよく働いている証拠です。
③ 土台になる「自分の身体を感じる力」
実は、
一番大切なのがここです。
専門的には
固有受容感覚(プロプリオセプション)
と呼ばれます。
簡単に言うと、
「今、自分の手や足がどこにあるかを感じる力」
です。
この感覚が育っている子は、
身体を思い通りに動かしやすく、
真似も上手になります。
逆に、
この感覚が育っていないと、
見えていても身体が思うように動きません。
この感覚はどうやって育つの?
ここがとても重要です。
「ジャンプだけ」
「サッカーだけ」
「野球だけ」
では育ちません。
脳は、
たくさんの運動経験から身体を学びます。
例えば…
・転がる
・走る
・ジャンプする
・ぶら下がる
・よじ登る
・バランスを取る
・投げる
・くぐる
・這う
・ケンケン
こうした様々な動きを経験することで、
脳の中に
「身体の地図」
が作られていきます。
この身体地図が豊かな子ほど、
新しい動きを覚えるスピードも速くなります。
最新の研究でも「多様な運動経験」が重要
近年の運動発達や小児運動学習の研究では、
幼少期には一つの競技だけを繰り返すよりも、
多様な運動経験(Movement Variety)
が、その後の運動能力やスポーツ技能の向上につながることが報告されています。
また、カナダの**Long-Term Athlete Development(LTAD)**や、海外の子どもの身体活動ガイドラインでも、幼少期はさまざまな動きを経験することが推奨されています。
つまり、
子どもの頃に
「いろいろな動きを経験した子」
ほど、
将来どんなスポーツにも対応しやすい身体と脳が育つのです。
ATHBASEスポーツ教室が大切にしていること
ATHBASEでは、特定の技術だけを教えることはありません。
・アニマルウォーク
・ジャンプ
・ボール運動
・バランス運動
・鬼ごっこ
・よじ登る
・くぐる
・投げる
・走る
毎回違う動きを取り入れながら、
子どもたちが楽しんで身体を動かせる環境を作っています。
「遊んでいるだけ」
に見えるかもしれません。
でも、その遊び一つひとつが、
運動神経を育てる大切な経験なのです。
まとめ
運動神経が良い子は、
真似が上手です。
そして、
真似が上手な子には、
・見る力
・身体を動かす力
・自分の身体を感じる力
があります。
この力は、
決して才能だけではありません。
たくさん遊び、たくさん動き、たくさん失敗する。
その積み重ねが、
子どもの運動神経を育てていきます。
だからこそ私たちは、
「一つの運動を上手にする」ことよりも、
「いろいろな動きを楽しむこと」
を大切にしています。
それが、将来どんなスポーツにも挑戦できる「動ける身体」の土台になると信じています。
ATHBASEスポーツ教室 代表 河江 将司
(理学療法士 / 認定スクールトレーナー)
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