
こんにちは。ATHBASEスポーツ教室の河江将司です。
「うちの子が座っていられないんです。」
保護者の方や保育士さん、学校の先生からも、よく相談を受けます。
・授業中に身体が揺れてしまう
・椅子をガタガタさせる
・すぐ立ち歩いてしまう
・姿勢が崩れてしまう
・集中力が続かない
こうした様子を見ると、多くの人は
「集中力がない」
「落ち着きがない」
「じっとできない子」
と考えてしまいます。
でも、本当にそうなのでしょうか?
実は、その背景には身体の発達が大きく関係していることがあります。
「座る」ということは、とても高度な運動です
私たちは当たり前のように椅子へ座っています。
しかし実際には、
- 頭を支える
- 背骨を安定させる
- 骨盤を起こす
- 足で身体を支える
- バランスを保つ
これらをすべて同時に行っています。
つまり、「座る」ということ自体が、とても高度な身体活動なのです。
そして、それを支えているのが感覚システムです。
姿勢を支える3つの感覚
① 前庭感覚(バランス感覚)
耳の奥にある三半規管などが働き、
- 身体の傾き
- 回転
- スピード
を感じています。
この感覚が育つことで、
「今、自分の身体がどこへ傾いているか」
が分かるようになります。
② 固有受容感覚(身体の位置を感じる感覚)
筋肉や関節から送られる情報です。
例えば、
目を閉じても
「腕がどこにあるか」
が分かりますよね。
これは固有受容感覚のおかげです。
この感覚が育つことで、
- 姿勢を保つ
- 力加減を調整する
- 身体を思い通りに動かす
ことができます。
③ 触覚
皮膚から伝わる刺激です。
実は触覚は、
「触った」
だけではありません。
足裏から伝わる情報も非常に重要です。
床を踏む感覚
地面を感じる感覚
こうした刺激が脳へ送られることで、身体は自然と安定していきます。
昔の子どもは自然に感覚が育っていた
少し昔の子どもたちは、
- 木登り
- 鬼ごっこ
- 裸足遊び
- 転ぶ
- 地面へ座る
- でこぼこ道を歩く
そんな毎日を過ごしていました。
これらはすべて、
遊びながら
前庭感覚
固有受容感覚
触覚
を育てる最高のトレーニングだったのです。
誰かに教えられなくても、自然と身体が育っていました。
現代の子どもたちは感覚入力が減っている
一方で現代は、生活そのものが大きく変わっています。
例えば、
・椅子で過ごす時間が長い
・車で移動することが多い
・スマホやタブレットを見る時間が増えた
・公園で遊ぶ時間が減った
・裸足になる機会が少ない
すると、
脳へ送られる「感覚の情報」が圧倒的に減ってしまいます。
脳は不足した感覚を求める
実は脳は、
必要な感覚が足りないと、自分でその刺激を探そうとします。
例えば、
・身体を揺らす
・椅子をガタガタさせる
・立ち歩く
・姿勢を崩す
・机へ寄りかかる
・くるくる回る
これらは
「悪い行動」
ではなく、
身体が必要な刺激を探しているサイン
なのかもしれません。
「落ち着きがない」ではなく「身体が困っている」
もちろん、すべてが感覚の問題ではありません。
しかし、行動だけを見て
「この子は落ち着きがない」
と決めつけてしまうのは、とてももったいないことです。
その子は、身体が十分に発達していないだけかもしれません。
必要な刺激が足りないだけかもしれません。
そう考えるだけでも、子どもへの関わり方は大きく変わります。
ATHBASEスポーツ教室が大切にしていること
- 鬼ごっこ
- ジャンプ
- バランス遊び
- 回転運動
- 裸足での運動
- 全身を使った遊び
などを通して、自然に感覚が育つ環境を作っています。
子どもたちは、
「トレーニングをしている」
という感覚はありません。
ただ夢中で遊んでいるだけです。
しかしその遊びの中には、身体を育てるための意図がたくさん詰まっています。
「集中しなさい」の前に、身体を育てよう
集中力は、気持ちだけで作られるものではありません。
身体が安定するから、目の前のことへ集中できる。
身体が育つから、座っていられる。
私たちはそう考えています。
だからこそ、
「落ち着きがない」
という行動だけを見るのではなく、
その背景にある身体の発達へ目を向けることが大切です。
まとめ
もし、
「うちの子、落ち着きがないのかな?」
そう感じることがあれば、まずは身体から考えてみてください。
遊びは、子どもにとって最高のトレーニングです。
身体が育てば、姿勢も変わる。集中力も変わる。
そして何より、子ども自身が「動くことって楽しい!」と思えるようになります。
ATHBASEスポーツ教室では、理学療法士としての専門知識を活かし、「遊び」を通して子どもの身体と発達を育てる環境づくりを大切にしています。「もっと詳しく知りたい」「うちの子の場合はどうなんだろう?」という方は、お気軽にご相談ください。
ATHBASEスポーツ教室 代表 河江 将司
(理学療法士 / 認定スクールトレーナー)
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