【十勝・帯広】リズムに合わせて動くのが苦手な子へ|手拍子と足踏みで楽しむ親子遊び

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まずは、手を2回。「パン、パン」。

次は、足を2回。「トン、トン」。

これだけならできるのに、「手をたたきながら足踏みしてみよう」と言われると、どちらかが止まる。運動遊びの中には、そんな場面があります。

見ている大人には簡単そうでも、「手だけ」「足だけ」「手と足を一緒に」は、取り組む内容が違います。

今回は、幼児〜小学校低学年の子どもと楽しむリズム遊びの提案です。音楽や特別な道具はなくても大丈夫。きれいにそろえることより、音や相手の動きに合わせて、自分の身体を動かしてみる時間にしてみましょう。

「リズム感がない」と決める前に、課題を見てみる

音に合わせて動く遊びでは、音を聞くことだけでなく、何をするかを理解し、タイミングを合わせ、動きを続けることも求められます。

さらに「右、左と足踏みしながら手をたたく」となれば、別々の動きを組み合わせる課題になります。

つまずいたときには、本人の能力を一言で評価するより、「今は何を同時にやろうとしているのか」を整理してみてください。

速すぎないか。覚える順番が長すぎないか。手本を見せながら、別の説明も重ねていないか。大人が変えられる条件は、意外とあります。

遊び1:手拍子を「お返事」する

向かい合って、大人が手を2回たたきます。たたき終わってから、子どもが同じように2回返します。

ここでは同時に合わせず、「聞く時間」と「自分が動く時間」を分けます。「まねしてね」と伝え、初めは回数を一定にしておきましょう。

難しければ1回だけ。手のひら同士を合わせにくい場合は、自分の膝を軽くたたく方法でもかまいません。

慣れたら、2回と3回を選んだり、ゆっくり・少し速くを変えたりします。ただし、回数と速さを一度に変えず、一つずつ。

次は子どもが出題する役です。大人がまねをする時間も入れると、「正解を出さなければならない練習」から、やり取りする遊びへ広げられます。

遊び2:自分の足踏みに、声をつける

次は、その場でゆっくり足踏みをしてみましょう。足を高く上げる必要はありません。本人が動きやすいテンポで始めます。

その動きに大人が「トン、トン」と声を添えます。最初から大人の速さに合わせさせるのではなく、まず子どもの動きを見て合わせる方法です。

足踏みが続いたら、短い区切りを作ります。「4歩でおしまい」など、終わりが分かる形にしてみてください。4歩が多ければ2歩でも十分です。

遊び方が分かり、本人がやってみたそうなら、大人のゆっくりした声に合わせる番も試します。途中でずれたら、速く追いつこうとしなくて大丈夫。一度止まり、最初から始め直しましょう。

遊び3:「手、手、足、足」で順番をつなぐ

手拍子と足踏みをそれぞれ楽しめたら、今度は順番につなげます。

手を2回たたく → 足踏みを2回する → 止まる。

同時に行うのではなく、手が終わってから足に移ります。大人も隣で同じ動きをするときは、短い言葉で「手、手、足、足」と伝えます。

途中で分からなくなったら、手拍子だけに戻すか、手を1回・足を1回に短くします。順番を覚えることが難しいのか、動きを切り替えるところが難しいのか、少し見やすくなります。

できるようになっても、必ず同時の動きに進む必要はありません。「手、手、ポーズ!」など、本人が新しい順番を作る遊び方もあります。

音楽を使うなら、「好き」と「合わせやすい」を確かめる

好きな曲で身体を動かす時間もよいですね。ただし、曲が好きでも、そのテンポに動きを合わせるのは難しい場合があります。

曲全体を踊るのではなく、一部分だけ手をたたく。足踏みだけにする。音楽を止めて、ゆっくり同じ動きを確かめる。そんな調整をしてみてください。

音楽にぴったり合っていなくても、自由に身体を揺らして楽しむ時間まで直す必要はありません。「合わせる遊び」と「好きに動く遊び」の両方があってよいのです。

大きな音を嫌がる場合は音量を下げ、音楽を使わずに遊ぶことも選べます。反応を試すために突然大きな音を出すことは避けてください。

「もっと速く」より、次の一回を分かりやすく

ずれるたびに「違う」「早い」「遅い」と言われると、何を変えればよいか分からなくなることもあるでしょう。

そんなときは、次にやることを短く伝えてみます。

「今度は手だけにしよう」
「2回やったら止まろう」
「次は先生役をお願いね」

できたことを伝えるなら、「2回のお返事ができたね」「自分で順番を作ったね」と、その場で見えた動きを言葉にします。

音に合ったかどうかだけでなく、やり取りが続いたことや、自分からもう一度始めたことも、一緒に楽しめるポイントです。

リズム遊びだけで、運動のすべてが決まるわけではない

文部科学省の「幼児期運動指針」では、幼児が多様な遊びを通して身体を動かすことが大切にされ、全身でリズムをとる遊びにも触れられています。また、一人ひとりの発達の実情に留意することが示されています。

今回の手拍子や足踏みは、そうした遊びの一例として提案しています。「これで必ず足が速くなる」「リズムが合わないから運動が苦手」と結びつけるものではありません。

走る、転がる、投げる、まねをする。さまざまな経験の中に、音や動きのやり取りも加えてみてください。

家庭では、短く、ぶつからない場所で

まずは1つの遊びを30秒〜1分ほど、全体で2〜3分程度から。これは効果を得るための決まった時間ではなく、気軽に始めるための目安です。

立って行うときは、足元に物のない滑りにくい床で、家具から離れます。腕を広げても相手にぶつからない間隔をとり、幼児は大人が見守ってください。

手拍子は強くたたかなくても音が出ます。疲れたり嫌がったりしたら終わりにし、痛みが出る動きは続けません。

足運びの順番を見える形にするなら

足踏み遊びに慣れ、本人が少し場所を移してみたくなったら、けんけんぱリングを目印に使う方法があります。今回の候補は直径36cm・10本セットの商品です。

最初は2つだけ、無理なく一歩で移れる間隔に並べます。輪を踏まずに中へ一歩ずつ入り、「トン、トン、止まる」。手拍子を同時に求めず、足運びだけを楽しみましょう。片足跳びに進む必要はありません。

床との相性を確かめ、輪が滑ったり足に引っかかったりする場合は使いません。大人が見守り、走り込まず一人ずつ行います。床に平らに貼れる適切なテープでも代用でき、道具なしの足踏みのままでも十分です。

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音のやり取りを楽しむカスタネット

手拍子とは違う音を楽しみたいときは、ヤマハ「ハンドカスタネット YHC-G4」も候補になります。大人が小さく1〜2回鳴らし、鳴らし終わってから子どもが手拍子で返すところから始めてみましょう。

子どもが楽器を持つ場合も、初めは鳴らすことだけを楽しみ、足踏みと同時に行う必要はありません。耳元で鳴らさず、音を嫌がる日は手拍子や声に戻します。手持ちのカスタネットがあれば買い替えは不要です。ゴムや本体の破損がないか確認し、口に入れず、大人がそばで扱い方を見守ってください。

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今日は、大人が子どものリズムに合わせてみる

十勝・帯広のATHBASEスポーツ教室では、子どもの運動を「できた・できない」の二つだけで捉えず、取り組みやすい方法を考えることを大切にしています。

手だけならどうか。足だけならどうか。交代で行ったらどうか。

少し条件を変えることで、その子が楽しめる入り口を探せます。

今日は大人がお手本を示す前に、お子さんの手拍子をまねしてみませんか。「今の、もう一回やって!」というやり取りから、親子の運動遊びを始めてみてください。

教室については、ATHBASEスポーツ教室のホームページをご覧ください。


参考資料

文部科学省「幼児期運動指針」(2012年)。多様な動きやリズムをとる遊び、個人差に配慮する考え方の参考。

※同指針の対象は3〜6歳の小学校就学前の子どもです。本文の遊び・時間・回数は家庭向けの提案であり、同指針で指定された手順や、効果が検証されたプログラムではありません。

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