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かけっこで負けた瞬間に、涙が出る。鬼ごっこでつかまると、「もうやらない!」と座り込む。
そんな場面で、どんな言葉をかければよいか迷うことはありませんか。
「遊びなんだから、泣かなくてもいいでしょう」
「負けることもあるんだから、我慢しよう」
伝えたいことはあっても、その場で話が届いているのか分からない。大人も困ってしまいますよね。
今回は、幼児〜小学校低学年の運動遊びを想定して、負けて泣いたときの関わり方を考えます。目標は、泣かない子にすることではなく、悔しい気持ちと付き合いながら、また遊びに参加できる方法を一緒に探すことです。
最初の一言は、答えを教えるより「勝ちたかったね」
泣いている理由は、一つとは限りません。勝ちたかった、思うように動けなかった、友達に笑われた、ルールが分からなかった。見えている涙だけで「負けず嫌いだから」と決めつけずにいたいところです。
まずは、短い言葉で確かめてみます。
「勝ちたかったね」
「悔しかったのかな」
違う理由を話してくれたら、その話を聞きます。すぐに答えられなければ、無理に説明させなくてもかまいません。安全な場所で少し休む、そばにいる、飲み物を飲むなど、その子が落ち着ける過ごし方を選びます。
「次は勝てるよ」と約束する必要もありません。結果を変える約束より、今どんな気持ちなのかに目を向けてみましょう。
気持ちを受け止めることと、ルールを変えることは別
ここで大切なのは、泣くことと、人を傷つける行動を分けて考えることです。
悔しくて涙が出ることはあっても、友達を押す、道具を投げつけるといった行動は止めます。その場では長く説教するより、必要なことを短く伝えます。
「悔しかったね。でも、押すのは止めよう」
「ボールは人に投げつけず、ここに置こう」
周囲の子の安全も確保しながら、本人が休める場所を用意します。泣いたことを理由に、その子だけ勝ちに変えたり、友達に負けるよう求めたりする必要はありません。
子育て支援プログラムTriple Pの保護者向け解説でも、負けて悲しんだり悔しがったりする気持ちを認めつつ、相手を傷つける行動とは区別する考え方が示されています。これは「この言葉ならすぐ泣きやむ」という方法ではなく、関わるときの基本姿勢として参考にできます。
落ち着いてから聞きたいのは、「どうして泣いたの?」だけではない
少し話せそうになったら、次にどうするかを一緒に考えます。質問をいくつも重ねず、一つずつ。
「何がいちばん嫌だった?」
「もう一回やってみる? それとも一回見てからにする?」
集団の活動では、順番や時間の都合もあります。その場で選べる範囲を、大人が具体的に示してください。選べないことを、選択肢として約束しないようにします。
例えば、すぐにゲームへ戻れない場合でも、「次の順番から入ろう」「今の一回は見ていよう」と参加の仕方を相談できます。
謝る必要がある行動があったときは、落ち着いてから、何が起きたのかと相手への対応を一緒に確認します。泣いたこと自体を謝らせるのではなく、押した、物をぶつけたなどの行動について扱います。
「わざと勝たせる?」に迷ったとき
家庭の遊びなら、大人と子どもの体格や経験に大きな差があります。同じ条件で競えばよいとは限りません。
毎回こっそり結果を変える方法だけでなく、始める前に条件を相談する方法もあります。
例えば、的入れなら「大人は遠い線から、子どもは近い線から」。かけっこなら、安全な広さのある場所で「スタート位置を変えてみよう」。全員に分かる形でルールを決めます。
途中で一方的に変更するより、次の回が始まる前に「このルールでやってみる?」と確認しましょう。
また、毎回勝敗をつけなくてもかまいません。「2人でボールを何回つなげられるかな」「一緒に目印を全部回れるかな」という協力する遊びを間に入れることもできます。
これは勝負を避け続けるためではなく、運動の楽しみ方を一つに限定しないための提案です。その子が楽しめる遊びと、少し挑戦できる遊びを行き来してみてください。
帰り道に聞くなら、「勝った?」のほかにも
運動の後、最初に聞くことが毎回「勝った?」「何番だった?」になっていないでしょうか。
勝てた喜びを一緒に味わうのも、もちろん大切です。そのうえで、ほかの話題も一つ加えてみます。
「今日、いちばん面白かった遊びは何?」
「もう一回やってみたいことはあった?」
「自分で工夫したところはある?」
答えを引き出そうと質問攻めにする必要はありません。大人が見ていたことを「最後まで順番を待っていたね」「友達に道具を渡していたね」と伝えるだけの日があってもよいでしょう。
米国小児科学会の保護者向け情報でも、勝つことばかりで運動の楽しさを損なわないことや、競技の成功・失敗で子ども自身を評価しない姿勢が勧められています。
泣いた場面の前後も、少し見てみる
毎回同じところでつらそうになるなら、本人の気持ちだけでなく、遊びの条件も振り返ってみてください。
ルールは伝わっていたか。待ち時間が長すぎなかったか。年齢や経験の差が大きすぎなかったか。からかう言葉はなかったか。疲れている時間帯ではなかったか。
「心を強くすれば解決する」と考える前に、大人が変えられる部分がないかを見るための問いです。
強い不安や攻撃的な行動が繰り返され、園・学校や家庭生活にも困りごとが広がっている場合は、保護者だけで抱えず、先生や相談機関などと状況を共有してください。
親子で協力する的入れに使う道具の候補
的入れの道具を探すなら、エバニュー「ビーンズバッグ(ナンバー入)ETE043」が候補になります。この記事では、親子で交代しながら床に置いた広い箱へ下手投げする遊びに使う提案です。
「どちらが多く入るか」だけでなく、「2人で箱に届けよう」と協力するルールにもできます。初めは箱の近くから、一人ずつ。道具が気持ちの切り替えを解決するわけではないので、本人が遊びたいタイミングを待ちます。
手持ちのお手玉でも代用できます。口に入れず、人に向けて投げないことを伝え、縫い目の破れや中身の漏れがある物は使いません。購入時は色とセット数、対象年齢・使用条件を確認してください。
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※商品名に含まれる順位・ポイント・即納・送料などの表示は、購入時の条件を保証するものではありません。最新の条件と対象年齢・使用方法は販売ページや説明書で確認してください。
外遊びなら、協力して目標へ届ける遊びも
屋外に十分な広さがあるなら、ラングスジャパン「ドッヂビー235」も遊びの候補です。メーカーによると、外側はナイロン、中はウレタンのディスクです。本人が道具を扱えることと、製品の対象年齢・使用条件を確認してから使います。
人に当てるゲームではなく、誰もいない広い目標エリアへ一人ずつ投げ、「親子で何回届けられるかな」と協力するルールにします。全員が投げ終わり、ディスクが止まってから取りに行きます。道具が勝ち負けの悔しさを解決するわけではなく、別の楽しみ方を選ぶための提案です。
道路・水辺・通行人・窓の近くや風の強い日は避け、大人が見守ってください。広さが取れない家庭では、先ほどの的入れ遊びで十分です。
ラングスジャパン ドッヂビー235 エースプレイヤー ドツヂビ-235エ-スプレイヤ- [ドツヂビ-235エ-スプレイヤ-]【SBTK】
目標は、涙をなくすことより「次を選べること」
十勝・帯広のATHBASEスポーツ教室が大切にしたいのは、運動の結果だけでなく、挑戦する途中の経験です。
悔しかったけれど、少し休めた。気持ちを言葉にできた。次は見てから参加すると決めた。もう一度やってみた。
そんな一つひとつも、子どもとの会話に残していきたいと思います。
負けた直後に、上手な切り替えを求めなくても大丈夫です。まずは「勝ちたかったね」。そこから、次にどうするかを一緒に考えてみませんか。
お子さんが身体を動かし、いろいろな挑戦を経験できる場をお探しの方は、ATHBASEスポーツ教室のホームページをご覧ください。
参考資料
Triple P. How to help your child be a good sport, whether they win or lose(2026年)。気持ちと行動を区別する関わり方の参考。
American Academy of Pediatrics / HealthyChildren.org. Commonly Asked Sports Questions(2004年更新)。勝敗に偏らず楽しさや取り組みを大切にする姿勢の参考。
※上記は保護者向けの解説資料です。本文の会話例や遊びの提案は、特定の言い方の効果を検証した研究結果ではありません。実際の教室の出来事や、特定のお子さんの事例を記載したものでもありません。