【十勝・帯広】「優しく投げて」が伝わらない?ボールを転がして楽しむ子どもの力加減遊び

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「もっと優しく投げてね」

そう伝えた次の一球も、勢いよく飛んでくる。反対に、力を抜こうとしたら今度は届かない。ボール遊びで、こんなやり取りはありませんか。

大人にはわかりやすい「優しく」「ちょうどよく」という言葉。でも、どれくらいの強さなのかを、言葉だけで共有するのは難しいものです。

今回は十勝・帯広のATHBASEスポーツ教室から、ボールを「転がす」遊びで、力加減を試す方法をご紹介します。幼児〜小学校低学年のお子さんと、正解を教え込むよりも「やってみて、次を変える」時間にしてみませんか。

今日の遊びは、ボールを「島」に届けるだけ

用意するのは、子どもが両手で扱いやすい柔らかいボールと、床を傷めずに貼れるテープです。口に入る小さなボールや、硬くて重いボールは使いません。

平らな床に、テープで広めの四角い「島」を作ります。少し離れた場所からボールを転がし、島の中で止まったら到着です。最初は届きやすい近さ、大きめの島にしましょう。

目標は人や家具にせず、床の目印にします。島の向こうにも空間を取り、ボールの通り道を空けてください。紙やタオルを床に敷くと滑ることがあるため、平らに貼ったテープなどを使います。

座っても、無理のない姿勢でしゃがんでも構いません。ボールを床に置き、両手で前へ送り出します。姿勢を細かく直すより、まずは転がったボールを一緒に見てみましょう。

一球目は「答え合わせ」ではなく、様子を見る一球

ボールが島を通り過ぎたら、すぐに「強すぎ!」と言わず、「島の向こうまで行ったね」と、起きたことを言葉にしてみます。

手前で止まったなら、「ここまで来たね」。そのあとで、「次はどうしてみようか」と聞いてみてください。

答えが出なければ、二択で手伝えます。「さっきより、そっと送る? もう少し遠くまで送る?」。言葉で答えるのが難しければ、実際にもう一度試すだけでも大丈夫です。

毎回同じ強さで成功することより、結果を見て次の動かし方を変えてみること。この遊びでは、そこを楽しみます。

届かないとき、いつも「もっと強く」とは限らない

床にボールを転がすと、同じように送ったつもりでも、ボールや床の違いで進み方が変わります。柔らかいボールがつぶれて転がりにくいこともあれば、カーペットで早く止まることもあります。

なかなか届かないときは、先に島を近づけてみましょう。転がしやすいボールに替える方法もありますが、その場合は、また近い距離から確かめます。

反対に通り過ぎてばかりなら、島の奥行きを広くして、「このあたりで止まれば到着」とします。小さな一点に止める課題は、後回しで構いません。

できない理由を子どもの力加減だけに求めず、道具や距離も調整できる。大人が持っておきたい視点です。

慣れてきたら「近い島・遠い島」を選んでみる

同じボール、同じ床のまま、少し離れたところにもうひとつ島を作ります。一球ごとに「今回はどっちに届ける?」と子どもに選んでもらいます。

同じ場所から、近い島と遠い島へ送り分ける。遠くへ転がすことだけを目標にせず、行き先に合わせて試してみましょう。

難しければ島をひとつに戻します。島を遠くする、狭くする、ボールを替えるなど、条件をいくつも同時に変える必要はありません。

子どもが「こっちを港にしよう」「荷物を届ける遊びにしよう」と名前やルールを考え始めたら、そのアイデアに乗ってみるのも楽しみ方です。

家庭で使う道具の候補:ソフトギムニク

家庭用のボールを選ぶ候補として、ソフトギムニクがあります。販売ページでは、空気の入れ具合で大きさや弾力が変わるミニボールと紹介されています。力加減を試すときは、まず子どもが両手で扱えるか、床を無理なく転がるかを確かめましょう。同じ空気量・同じ床で遊ぶと、送り出し方の違いに目を向けやすくなります。

今回のリンク先は色が選べる3色セットです。この遊びはボール1個で始められるので、すでに持ちやすい柔らかいボールがあれば、それを使って構いません。購入する場合は、セット内容と必要な個数を確認してください。

使用前に説明書の対象年齢・用途・空気量を確認し、大人が見守って使います。空気栓などの小さな部品は子どもに扱わせず、口に入れないよう管理してください。今回の遊びでは、ボールの上に立ったり乗ったりせず、床で転がして使います。

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保護者の方から出てきそうな、3つの疑問

何回できたら合格ですか?

この遊びに、年齢別の合格回数は設けません。ボールや床、島の大きさで難しさが変わるため、成功数だけで運動能力を判断しないでください。

まずは3〜5球ほど試して、まだやりたければ続けるくらいで十分です。この回数は始め方の例であり、効果を得るために必要な練習量ではありません。

強く転がすことばかり楽しんでしまいます

遠くまで転がしたい気持ちがあるのかもしれません。安全な範囲で「遠い島に届ける番」と「近い島に届ける番」を分ける方法があります。

ただし、人に向ける、物にぶつける、投げつける遊びになったら止めます。「ボールは床を通って島へ」と短く伝え、落ち着いて遊べる条件に戻しましょう。今日は別の遊びにする、という選択もできます。

ボールでできれば、友達への接し方も変わりますか?

この遊びでの力加減が、そのまま人とのやり取りに移るとは限りません。人に触れるときは別に、「嫌だと言われたら離す」「押さずに言葉で伝える」といった具体的な関わりを伝える必要があります。

ボールを強く転がすことだけで、乱暴な性格や感覚の問題があると決めつけることも避けましょう。

空気を入れないボールという選択肢

先ほどのソフトギムニクとは別に、トーエイライト「ソフトフォームボール160(B-7065)」も候補です。メーカーは空気の充填・調節が不要なスポンジボールとして紹介しています。空気量を調整せずに使う道具を探している家庭向けの選択肢です。

島へ転がすときは近い距離から試し、床との組み合わせでどのくらい進むか確かめます。途中でボールを替えたら難しさも変わるので、同じ距離で届くことを求めません。2種類を買いそろえる必要はなく、手持ちの柔らかいボールが扱いやすければそれで十分です。破損や表面の剝がれを確認し、人や顔へ投げつけず、大人が見守って使ってください。

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「ちょうどよさ」を、親子で探す時間に

文部科学省の「幼児期運動指針」では、力の加減を含む運動の調整や、遊びを通じた多様な動きの経験が取り上げられています。ボールを遠くへ投げることに加え、行き先に合わせて扱い方を変えることも、運動を見るひとつの視点です。

遊ぶときは大人が見守り、一人ずつ転がします。ボールが止まってから取りに行き、追いかけて家具や人にぶつからないようにしてください。疲れたり嫌になったりしたら終了で構いません。

「今日は何回入った?」だけでなく、「さっきと何を変えた?」。そのやり取りを、親子で楽しんでみてください。

十勝・帯広で子どもの運動や身体づくりの場を探している方は、ATHBASEスポーツ教室のホームページもご覧ください。

参考資料

文部科学省「幼児期運動指針」(平成24年3月)。指針の対象は3〜6歳の未就学児です。本文の遊びは、指針の考え方を参考にした実践提案であり、特定の効果が検証されたプログラムではありません。

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