【十勝・帯広から発信】子どものやる気を引き出す「魔法の言葉」。運動有能感を育てる正しい褒め方

他の子と比べていませんか?「成果」ではなく「プロセス」を認める心のコンディショニング

こんにちは。帯広のATHBASEスポーツ教室 代表の河江将司です。理学療法士・認定スクールトレーナーとして、十勝の子どもたちが怪我なく、のびのびと自分の可能性を広げられる環境作りを目指しています。

「うちの子、運動に対してどうも消極的で……」

「もっとやる気を出してほしいから褒めているのに、なんだか響いていない気がする」

そんなお悩みはありませんか?

良かれと思って「がんばったね!」「すごいね!」と声をかけているのに、子どもの表情がパッと明るくならない。実はそれ、褒め方の「ピント」が少しズレてしまっているからかもしれません。

子どものやる気と自信を内側から爆発させるためには、最新のスポーツ科学でも極めて重要視されている「運動有能感(うんどうゆうのうかん)」を正しく育ててあげる必要があります。

今回は、子どもの「やればできる!」を引き出す魔法の言葉がけと、大人が陥りがちな褒め方の落とし穴について、医学的・教育的なエビデンスを交えて詳しく解説します!


1. 子どもの自信の源:「運動有能感」とは?

スポーツ教室などで子どもたちが取り組む姿を近くで見守っていると、できた瞬間に嬉しそうに保護者の顔をチラッと見る瞬間があります。

運動を通して「自分はうまくできたんだ」「やればできるんだ!」と実感し、自分自身の身体操作に自信や価値を感じることを、専門用語で「運動有能感」と呼びます。

この運動有能感が芽生えると、子どもは以下のような素晴らしい変化を見せ始めます。

  • 「次はこういうことをやってみよう!」と、自発的にチャレンジするようになる
  • 失敗を恐れず、何事にも積極的に取り組む「やる気(モチベーション)」が高まる
  • 困難な状況でも、諦めずにやり遂げる強い心が育つ

つまり、運動有能感はスポーツの上達だけでなく、子どもの自己肯定感や、自立した前向きな性格を形成するための最も重要な「心の栄養素」なのです。


2. やってはいけない!大人が陥る「ジャッジ(評価)」の罠

子どものやる気を引き出すために、大人が絶対にやってはいけない大原則があります。

それは、「親(大人)が子どものスポーツを勝手に評価(ジャッジ)してはいけない」ということです。

私たちはつい、以下のような言葉で子どもを評価してしまいがちです。

  • 「今日の試合、何点取ったの?」
  • 「レギュラーに選ばれた?」
  • 「〇〇ちゃんはあんなに走れるのに、なんであなたは遅いの?」

このように、「他者との比較」や、勝敗・得点といった「成果(結果)」だけを求めて評価する大人が増えると、子どもはスポーツを純粋に楽しめなくなってしまいます

「お父さんやお母さんを喜ばせるために、失敗せずに結果を出さなきゃ」と、大人の顔色を伺うようになり、結果的にミスを恐れて自分から動けない「指示待ち」の姿勢を作ってしまうのです。


3. やる気を爆発させる、たった一つの「魔法の言葉」

では、子どもの運動有能感を育てるためには、どのように褒めれば良いのでしょうか?

答えは、「他の子と比べず、その子自身がその瞬間に『できたこと』のプロセスをありのまま認める」ことです。

子どもが何か一つの動きを達成したとき、お家で実践していただきたい、魔法のような具体的な言葉がけがあります。

「いま、できたね! どうやってできたの? お父さん(お母さん)に教えて!」

この言葉には、子どもの心を震わせる3つの魔法が含まれています。

  1. 「いま、できたね」:結果を大げさに誇張するのではなく、できた事実(プロセス)をそのままフラットに認める(承認)。
  2. 「どうやってできたの?」:子ども自身に「どう身体を動かしたか」を考えさせ、自己観察能力を呼び起こす。
  3. 「教えて!」:子どもをリスペクトし、主役にしてあげることで、「認められたい」という強い欲求を満たし、自信を深めさせる。

徳島大学の荒木秀夫名誉教授も、「他人との比較ではない。きのうの私ときょうの私で比較すればいい」と言い切っています。

「昨日までボールを受けられなかった子が、今日は胸の前でキャッチできた」。 その、昨日のその子自身と比べた「一歩前進」をしっかり見つけて、大人が一緒になって喜んであげること。これこそが、何よりの特効薬です。


まとめ:大人は「ジャッジをする審判」ではなく「良き伴走者」に

子どもを評価(ジャッジ)する厳しい審判になるのは、大人の役目ではありません。 私たち大人の役割は、子どもがのびのびと身体を動かせる環境を整え、その成長のプロセスを温かく支える「最高のサポーター(環境の提供者)」になることです。

「できた!」という小さな成功体験の積み重ねが、お子さんの10年後、20年後の未来を支える太い根っこになります。

十勝・帯広の素晴らしい自然と広い公園は、子どもたちが無邪気に遊び、たくさんの「できた!」に出会える最高のステージです。 スマホやゲームから一度離れて、親子で「できた!」を見つけるお散歩や遊びから始めてみませんか?

ATHBASEスポーツ教室では、単に技術を詰め込むのではなく、一人ひとりの「できた!」を逃さず承認し、運動有能感を育む指導を理学療法士の知見のもとで徹底しています。

お子さんのやる気や姿勢、運動習慣について少しでも気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください!


ATHBASE 代表 河江 将司 (理学療法士 / 認定スクールトレーナー)

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【引用・参考文献】

  • 『スポーツ万能な子どもの育て方』(小俣よしのぶ 著)
  • 徳島大学 荒木秀夫 名誉教授「みんなのハテナ」解説
  • 公益財団法人運動器の健康・日本協会 養成講習会テキスト

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