
こんにちは。帯広のATHBASEスポーツ教室・整体院、代表の河江将司です。理学療法士として、日々子どもたちの身体と向き合っています。
最近、保護者の皆様からこのようなご相談をよくいただきます。
「うちの子、ずっと姿勢が悪いんです……」
「集中力が続かなくて、勉強に身が入らないみたい」
「字を書くのが苦手で、握力も弱い気がする」
「最近、急に視力が落ちてきて心配」
一見すると、「姿勢」「学習」「視力」は全く別の問題のように思えますよね。しかし、理学療法士の視点から身体のメカニズムを紐解くと、これらはすべて「身体を動かす経験の不足」という一つの根っこでつながっていることがわかります。(もちろん、それだけではありません!)
今日は、なぜ運動がスポーツだけでなく、学習や日常生活にまで影響を与えるのか、その理由をお話しします。
——————————————————————————–
1. 姿勢が悪いのは「やる気」の問題ではありません
姿勢が崩れている子を見ると、つい「背筋を伸ばしなさい!」と注意したくなります。しかし、実は姿勢を保つことは、気合いや根性でできることではありません。
良い姿勢を維持するには、体幹の安定性やバランス能力、そして脳への正しい「感覚入力」が必要です。
現代の子どもたちは外遊びの機会が減り、身体を支えるための筋量や、自分の重心をコントロールする力が低下しています。
つまり、姿勢が悪いのは「だらしない」のではなく、「身体を支え続ける機能(土台)」が未発達であるサインなのです。この状態で無理に姿勢を正そうとしても、すぐに疲れてしまい、結果として集中力が途切れてしまう悪循環に陥ります。
——————————————————————————–
2. 手先の不器用さは「肩」と「体幹」に原因がある?
「鉛筆をうまく持てない」「ボタンを留めるのが苦手」という悩みも、実は指先だけの問題ではありません。
運動発達には「粗大から微細へ」という原則があります。 人間は、まず肩や体幹といった大きな筋肉をコントロールできるようになり、その安定した土台があって初めて、指先などの細かな動き(微細運動)が可能になります。
家を建てる時に土台がグラグラでは窓やドアがうまく閉まらないのと同じで、体幹が安定していないと、手先の精密な操作を発揮することは難しいのです。
——————————————————————————–
3. 「視力低下」と運動の意外な関係
近年の視力低下の大きな要因は、スマホやゲームによる「近くを見続ける時間」の増加です。これに加え、外遊びが減ることで「遠くを見る」「動くものを追う」といった、周辺視野を使う機会が失われていることも影響しています。
視覚の発達は12歳頃まで続きます。 広い公園で走り回り、ボールを追いかけ、鬼ごっこで周囲の状況を瞬時に把握する。こうした経験こそが、中心視野(視力)だけでなく、空間を認識する「周辺視野」を養い、眼の機能を健やかに育ててくれるのです。
——————————————————————————–
4. 運動神経ではなく「経験の量」が未来を変える
ここで強調したいのは、これらは決して「生まれつきの運動神経」のせいではないということです。 現代の子どもたちは、昔に比べて「走る・跳ぶ・投げる・くぐる・登る・転がる」といった36の基本動作を経験する機会が圧倒的に不足しています。
特別なトレーニングは必要ありません。
- 鬼ごっこで走り回る(定位・変換能力)
- 公園の遊具でバランスを取る(平衡・高さ感覚)
- お布団の上で転がる(回転・逆さ感覚)
こうした「遊び」の積み重ねが、脳へ多様な刺激を送り、姿勢を支える土台を作り、結果として集中力や学習能力を高めていくのです。
——————————————————————————–
まとめ:十勝の環境を「最高のジム」に
握力が弱い。姿勢が悪い。視力が落ちてきた。 これらは身体が上げている「もっと動かして!」というSOSかもしれません。
十勝・帯広には、子どもたちのセンサーを刺激する素晴らしい自然と公園がたくさんあります。まずは親子で、思い切り「遊び」を楽しんでみてください。「できた!」という小さな成功体験(運動有能感)の積み重ねが、お子さんの10年後、20年後の未来を支える最強の土台になります。
ATHBASEスポーツ教室は、子どもたちが夢中になって身体を動かし、自ら挑戦できる環境をこれからも作り続けていきます!!
——————————————————————————–
ATHBASEスポーツ教室 代表 河江 将司 (理学療法士 / 認定スクールトレーナー)
——————————————————————————–
ATHBASEスポーツ教室 公式LINEはこちらから↓↓
