
こんにちは。北海道帯広市を拠点に活動するATHBASE(アスベース)スポーツ教室・整体院代表の河江将司(かわえ まさし)です。
昨日のブログでは、現代の子どもの体力低下の現状と、早期専門化が招くリスクについてお話ししました。大切なのは、特定の競技スキルを詰め込む前に、多様な動き(36の基本動作)を経験し、強固な「土台」を作ることでしたね。
今回は、その土台の上で、実際に体を巧みに操るための鍵となる「コーディネーション能力」について解説します。よく耳にする「あの人は運動神経が良い」という言葉の正体は、実はこの能力のことなのです。
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1. 運動能力を「車」に例えると?
コーディネーション能力とは、簡単に言うと「状況に合わせて、五感で得た情報を脳で処理し、筋肉を適切に動かす能力」のことです。
これを車に例えると非常に分かりやすくなります。
- エンジン:筋力や持久力(エネルギー系体力)
- ハンドル・クラッチ操作:コーディネーション能力
いくら高性能なエンジン(筋力)を積んでいても、ハンドル操作(コーディネーション)が未熟であれば、車を思い通りに走らせることはできません。ジュニア期は、この「ハンドル操作の技術」を磨くのに最も適した時期なのです。
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2. 運動の質を決める「7つの能力」
ソースによれば、コーディネーション能力は以下の7つの要素に分類されます。これらが相互に組み合わさることで、複雑なスポーツの動きが可能になります。
① 定位能力(距離感をつかむ)
自分と周囲の対象物(ボール、相手、ゴールなど)との位置関係を正しく把握する力です。
- 実例:サッカーで、飛んでくるパスの落下地点を予測して素早く入り込む。
② 反応能力(素早く動く)
合図や周囲の変化に対して、正確かつ迅速に動き出す力です。
- 実例:短距離走のスタート音に素早く反応する、フェイントに対応する。
③ 連結能力(体をスムーズに連動させる)
手や足、体幹などの各部位を無駄なくスムーズに連動させる力です。
- 実例:走りながら同時にボールをドリブルする、スムーズなフォームで投球する。
④ 識別能力(道具や力を調整する)
手足や用具をイメージ通りに精密に操作する「器用さ」のことです。
- 実例:バットやラケットでボールを捉える、投げる力の強弱をコントロールする。
⑤ リズム能力(タイミングを合わせる)
動きのタイミングを計ったり、イメージした動きを表現したりする力です。
- 実例:ダンスで音楽に合わせる、縄跳びを一定のテンポで跳び続ける。
⑥ バランス能力(姿勢を維持・回復する)
不安定な体勢でも姿勢を保ち、崩れた際にも素早く立て直す力で、**「運動の根幹」**とも言われます。
- 実例:ジャンプした後の着地でピタッと止まる、接触されても転ばない。
⑦ 変換能力(動作を切り替える)
状況の変化に応じて、急激に次の動作へ切り替える力です。
- 実例:イレギュラーバウンドしたボールに対して、瞬時に体を動かして捕球する。
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3. ジュニア期に特に優先すべき「3つの力」
これら7つの能力の中でも、特に育成年代において重要視されているのが「バランス」「リズム」「定位」の3つです。
なぜなら、これらはあらゆる運動の基礎となるからです。例えば、姿勢(バランス)が安定していなければ、どんなに高度なスキルを練習しても習得は難しく、怪我の原因にもなりかねません。
また、コーディネーション能力を磨く際は、頭で理屈を考えるのではなく、「目・耳・筋肉の中にあるセンサー」を刺激することが大切です。そのためには、前回のブログで紹介した「遊び」が最も効果的なのです。
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4. 指導のコツ:「意識を外す」ことで動きは変わる
ATHBASEスポーツ教室では、運動の際に「あえて目的を外す指導」を取り入れることがあります。
例えば、腕の振りが上手くいかない子に「もっと腕を振って!」と直接伝えても、余計に力んでしまい逆効果になることがよくあります。そこで、「1、2、1、2と声に出してリズムを刻もう」と別のところに意識を向けさせると、結果として腕の振りがスムーズに改善されることがあります。
このように、脳の回路を「遊び」や「別の課題」で刺激しながら、自然と動きを洗練させていくのがコーディネーション教育の醍醐味です。
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まとめ:十勝・帯広の環境を活かした「多才な身体」へ
「うちの子は運動神経が悪いから……」と諦める必要は全くありません。コーディネーション能力は、適切な刺激と多様な経験によって、後天的にいくらでも伸ばすことができる能力だからです。
十勝の広い公園で走り回ること、冬にはスケートやスキーを楽しむこと。こうした地域特有の多様な経験が、実は最高の子どもの「神経系トレーニング」になっています。
引き続き、十勝・帯広の子どもたちの未来を共に創っていきましょう!!
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ATHBASEスポーツ教室 代表 河江 将司 (理学療法士 / 認定スクールトレーナー)
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